歯と頭痛の関係 歯の病気と頭痛には深い関係があります。
肩こりの原因といわれる口腔内の状態には、歯周病、噛み合わせ、顎関節症、親知らずなどが上げられます。
歯周病と肩こり
歯周病菌は、腫れた歯肉を通じて全身をめぐる血管内に侵入する危険があります。
菌が全身に回り、血管を詰まらせたり炎症が起こったりすることで肩こりになってしまうと考えられています。
こうして菌が廻ったり、血管を詰まらせたりすると頭痛が起こり脳梗塞の予兆となることもあるので要注意です。
また、歯周病となり歯を支える組織が破壊されてしまうことで、かみ合わせのバランスが崩れて頭痛を引き起こすこともあります。
噛み合わせと肩こり
咬み合わせがずれていることに気付かない方や、気付いていても日常生活に支障が無く治療していない方が多くいらっしゃいます。
しかし、適切でない「かみあわせ」が長く続くと、歯に余分な力が加わり「歯がうごく」状態になります。
この状態になるとあごがずれてしまう原因にもなり、頭部を支える首の筋肉に負担をかけ、血行を悪くして、頭痛・肩こりといった症状の原因になる場合もあります。
顎関節症と肩こり
顎関節症は、「口を開けると痛い」「口を大きく開けられない」「口を開けた時に顎やこめかみがカクカクなる」といった症状が出る顎の関節周囲で何らかの問題が起こっている状態です。
顎関節症になると、顎の筋肉が緊張状態になります。顎の筋肉が緊張すれば、すぐ近くにある首や肩の筋肉も緊張し、肩こりや首のこりを引き起こします。
親知らずと肩こり
正常に生えていない親知らずが歯並びやかみ合わせに悪い影響を及ぼし、歯並びがガタガタになったり、肩こりや頭痛、顎関節症を引き起こすことがあります。
また、親知らずによる歯肉の炎症が発生してしまい、、頬粘膜と呼ばれるほおの内側に炎症が進行すると頭痛や肩こりを引き起こすことがあります。
歯周病(歯槽膿漏)の治療
歯周病を予防する事が全身の生活習慣病を予防することにつながります。
3か月~6か月に一度は歯科医を受診し、生活習慣も含め口腔内のケアを受けるようにしてください。