歯周病治療の薬はある?
歯周病は原因菌によって歯肉の炎症が起こってしまう病気です。放置していると出血や口臭などに悩まされてしまうため、治療が必要です。従来は歯石の除去や歯磨き指導などで改善を目指していましたが、2000年代に入ってからは原因菌を特定することによって、薬で治す方法が用いられるようになりました。これは、顕微鏡で拡大して観察し、原因菌を特定することから始まります。しかし、それだけではまた再発してしまうので、やはり外科的に歯石を取り除いたり、歯磨き指導で歯周病になりにくいように指導したりしてもらいながら治していくことになるでしょう。
一時的に抑えられるがゼロにはならない
しかし、薬を服用して改善することはできても、根治させることはできません。確かに効果があっても、ゼロにならないので数か月ほどもすると元の状態に戻ってしまいます。細菌は増殖してしまうため、口内環境に変化がなければまた同じことになるわけです。したがって、やはり確実に治すためには、歯磨きを丁寧に行うなどの対策が必要となります。あくまで抗生物質等の服用は対症療法でしかないので、処方してもらえる歯医者に行ったとしても必ずこうした指導はなされることになります。抗菌剤は3か月ほど持続しますが、耐性ができてしまったり副作用があったりするため、こうして治していくしかありません。
安易に個人輸入するべきではない
最近では、薬を個人輸入して服用する人も増えているようですが、これはあまりよくはありません。専門的な知識を持った歯科医に処方してもらわないと、副作用等のリスクを負ってしまいます。個人輸入で何かあっても自己責任なので、補償も受けられません。相談したうえで購入するならまだ良いかもしれませんが、普通の歯科医なら個人輸入を勧めることはないでしょう。原因菌は人それぞれ異なりますから、診察を受けたうえで薬を処方してもらったり、対策を考えてもらったりしないとそもそも意味がありませんので、もし歯周病で悩んでいるなら一度歯医者に行って診てもらうようにしましょう。
歯周病(歯槽膿漏)の治療
歯周病を予防する事が全身の生活習慣病を予防することにつながります。
3か月~6か月に一度は歯科医を受診し、生活習慣も含め口腔内のケアを受けるようにしてください。