歯茎から血が出る原因とは

歯茎から血が出たら歯周病かもしれません

歯磨きの最中や物を噛んだ時、痛みとともに血の味がすることがありませんか。歯茎は薄い粘膜によって表面を覆われただけの組織なので、口腔内環境の変化による影響を著しく反映し、簡単に出血します。その典型的なものが歯周病です。
歯磨きの磨き残しが原因で歯の表面にプラークとして残存した細菌が酸を出すことによって口腔内環境が悪化する、という機序で歯周病は起こります。歯に作用すれば虫歯、歯茎に作用すれば炎症を起こして出血の原因となります。細菌の繁殖には唾液の分泌状況や体調を反映することもあり、一概に歯磨きの影響とは言い難い部分もあり、気を付けて磨いていても血が出るのであれば医療機関にかかってみることも必要かもしれません。

正しい歯磨きが口腔内環境悪化を防ぎます

歯磨きが不十分で口腔内環境が悪化するから、といってゴシゴシと念入りに強くブラッシングをすることは推奨されません。歯ブラシによって歯茎を傷め、むしろ出血する原因となってしまうからです。細菌は歯の表面に何となくしがみついているだけなので、ブラシで撫でるように磨くだけで大概の細菌は歯の表面から引きはがせるものです。
ブラッシングのコツは強さや速さではなく、優しさと緻密さです。歯の間にまでブラシの先が当たるように一本一本を意識して優しく磨くことが重要です。当然時間はかかりますが、焦っても歯はきれいになるものではありません。毎日じっくり取り組んでみましょう。

栄養が偏っても歯茎から出血する

細菌や歯ブラシによる刺激が口腔内で血が出る原因、というのはメジャーではありますが、他にも様々な理由で出血を来たすことがあります。現代では見かけることは少なくなりましたが、ビタミンC欠乏症である壊血病によっても同様の症状が現れます。ビタミンCは新鮮な果物などに多く含まれており、稀に野菜や果物をあまり食べない方にこの症状が見られる場合があります。
他にもビタミンCは肌のコラーゲン合成にも重要な役割を果たす、など非常に重要な栄養素です。最近、肌荒れとともにブラッシング時の血の味を感じた、というのであればもしや、と思ってもいいかもしれません。

歯周病(歯槽膿漏)の治療

歯周病を予防する事が全身の生活習慣病を予防することにつながります。
3か月~6か月に一度は歯科医を受診し、生活習慣も含め口腔内のケアを受けるようにしてください。

歯周病(歯槽膿漏)の治療

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