成人歯科健診とは

歯科医院で定期的に口の中をチェック

口の中の健康を保つためには、歯科医院で定期的にチェックしてもらうことが欠かせません。虫歯や歯周病で歯を失ってしまうと、全身の健康に悪影響を与えることもあります。食べ物を自分の歯で咀嚼することが、認知症の予防につながることも分かってきました。そのため予防医療の考え方も広く普及してきており、歯が痛くなってから歯科医院を訪れるのではなく健康な状態を維持するために歯科医院を訪れる人も増えています。そこで行われているのが成人歯科検診で、口腔内の状態をチェックしたりブラッシング指導などもしてもらいます。自治体などで成人歯科検診を行っているところもあります。

成人歯科検診の内容とは？

成人歯科検診では、まず虫歯のチェックが行われます。初期の段階だと痛みがないことも多く、痛みが出るようになった段階ではすでに進行していることも少なくありません。早期に発見することで治療にかかる時間や費用を省くことができます。それから歯周病の検査も行われます。歯周病は歯を失う大きな要因とされています。歯と歯茎の境目にある歯周ポケットを測定するなどして、歯茎の状態を確認します。歯周ポケットが深いほど歯周病になりやすいと言われています。また、歯磨きをした時に出血したり、歯茎が腫れたりしている時も注意が必要です。歯垢の残り具合などもチェックして、歯磨きがきちんとできているかなども確認します。

正しいブラッシングが大切

虫歯や歯周病を防ぐには、毎日歯磨きをすることが非常に重要です。しかし、丁寧に磨いているつもりでも、歯垢があまり落とせていないことも多くあります。歯並びなども人によって違うので、磨きにくい場所がある人もいます。歯科医師や歯科衛生士の指導によって、正しいブラッシングの方法を身に付けることが大切になります。歯ブラシだけではなく、歯間ブラシやフロスなどを使うとより口腔内を綺麗にすることができます。それから成人歯科検診では、歯石を除去してもらうことが出来る場合も多くあります。歯石は歯垢が固まったもので、普通の歯磨きでは落とせません。歯石を取り除くには、歯科医院で専門の器具を使う必要があります。