ブラシでは磨けない部分
多くの人が毎日磨いているのに虫歯になってしまうのには理由があります。ブラシというのは、柄の先に毛がついている構造で、表面などを磨くのに適している形です。効率よく磨くことができるのですが、歯の間の部分に毛先が入ることは難しく、そこから菌が繁殖してトラブルを引き起こします。そこで、デンタルフロスを活用することでブラシが苦手とする部分をきれいにする必要があります。糸のような細いヒモになっているため、間など細かな部分に入ることが可能です。ブラシだけですと、50~70%ほどしか磨けなかったのに、デンタルフロスを併用することでこの数字は90%まで上昇します。
2つの種類があります
デンタルフロスはドラッグストアなどでも販売されていますが、糸巻タイプといって自分で必要な長さに切って使用するものと、あらかじめ柄に糸が取り付けられているホルダータイプに分けられます。自分が使いやすい方を選んでみましょう。糸巻タイプは使い捨てで、ホルダータイプには何度か使えるものとそうでないものがあります。初めて使用する際に出血することがありますが、歯茎が腫れていることが原因です。出血するから使わないというのではなく、血が出なくなるように継続的に使用することが大切です。ブラシで磨いた後に使うと、お口の中を清潔に保つことができます。
デンタルフロスの使い方
糸巻タイプは指に巻き付けて、ホルダータイプは柄の部分を持って使います。歯にそってゆっくりとノコギリを引くイメージで使いましょう。いきなり力を入れてしまうと、歯茎を傷つけてしまうことがあるからです。右上から左上、そして右下から左下というように、やり残しの箇所がないように一か所ずつ丁寧に行います。詰め物などがあると、引っかかってしまうことがあります。無理に行うと外れることもありますし、すでに病気になっているなどトラブルが起きている可能性も否定できません。そのような場合はできるだけ早く受診すると、健康なお口の状態の維持につながります。