根管治療とはどのような治療か
根管治療というのは、あまり聞きなれない言葉ですが歯科医院では非常によく行われる治療です。虫歯がひどくなってから受診すると、歯の神経をとらなければいけないと言われたことがあるかもしれません。この神経の治療の事を根管治療と言います。この段階の虫歯では、噛むだけでなく何もしなくても痛んだり、熱いものが染みると言った症状が出てきます。我慢していれば治ると思う患者さんもいますが、放置していると膿が出るなど悪化していき、自然に治ることはありません。この治療によって、痛みをとるのはもちろん、きちんと噛めるようにするのを目的としています。
治療の流れ
虫歯がひどくなって受診して、根管治療が必要だと判断された場合には、まず痛む歯を削らなければいけません。削ることで歯の神経の入り口を探し、見つかったら専用の器具を使って取り除いていきます。内部がきれいになるまで、薬剤を交換する作業を2~4回ほど繰り返すので何度も受診する必要があります。治療途中で痛みがなくなったからといって、受診を自己判断で中止するのはよくありません。最後まで治療をすることで、最終的なお薬をつめていくことができます。放置してしまうと、感染を起こして再発したり、膿が出るなどの症状がでて痛みもぶりかえします。
根管治療をした歯はどうなるのか
神経をとった歯というのは、どうなってしまうのでしょうか。内部に薬剤が入っているとは言え、元の状態よりももろくなっているので、そのままでは噛むと割れてしまいます。そこで、補強する治療を行った上で、歯型をとり、最終的にかぶせるというのが一般的な流れです。奥歯などでは噛む力に耐えるようにするため、金属を使用することもあります。前歯に金属を使うと大変目立ってしまうので、そのような場合には白い材料を使用します。かぶせるまでには8週間ほどかかるケースもあり、毎週通っても治療が終わるまでには2カ月の月日がかかってしまうことも珍しくありません。