歯にいい食べ物とは
きちんと歯を磨いているつもりでも、虫歯や歯周病になってしまうという方が多いです。
治療を終えたいい状態を保つために、歯にいい食べ物を教えてほしいという患者さんも少なくありません。
ただ、一つの栄養素をとればすぐに歯が強くなるというものではないので注意が必要です。
きちんとした栄養をとることが重要だからです。
人間の体は毎日食べているものから作られていますので、1度だけ栄養豊富な食事をとればいいのではなく、継続することが大切です。
毎日の栄養バランスを考えてごはんを食べることで、お口の健康と体の健康を維持増進できることでしょう。
必要な栄養素とは
バランスのとれた食事がいいとは分かっていても、毎日の生活の中ではなかなか実践するのは難しいです。
そこで歯にとって特に必要な栄養素を知っておきましょう。
まずはエナメル質を作る材料であるカルシウムです。
日本ではカルシウムが不足しがちな食事が多いので特に意識をして食べるようにします。
そして、象牙質の材料になるのがたんぱく質です。
ビタミンAやC、Dは歯質を良質なものにする働きがあります。
また、歯磨き粉などにも含まれているフッ素も歯を強くする栄養素です。必要な栄養素とその働きを知ることで、積極的に歯にいい生活をすることができます。
具体的な食べ物
カルシウムを多く含むのは牛乳やチーズなどの乳製品や、小魚などです。
たんぱく質は肉や魚、卵などに多く含まれているので、おかずとして食事に取り入れていきましょう。
ビタミンAはかぼちゃやホウレン草などの緑黄色野菜、レバーやうなぎにも含まれます。
ビタミンCはみかんやイチゴなどの果物だけでなく、ブロッコリーやじゃがいものような野菜にも多いです。
ビタミンDは鮭やサンマなどの魚、干しシイタケ、しめじなどのキノコに含まれています。フッ素は桜エビやめざし、わかめのようなものから、飲み物では緑茶や紅茶に含まれますので比較的とりやすい栄養素でしょう。
予防定期検診
虫歯や歯周病を防ぐには予防しかありません。定期検診(3~6カ月)に行かれての予防が大切です。