基本はバランスのとれた食事
日本人でも歯周病に悩まされている人は多く、そうならないためにどんな食べ物を食べれば良いのかは関心の高い問題です。まず食事で気をつけるべきことは、バランスのとれた食べ方をすることです。主食・主菜・副菜などたくさんの栄養素を摂れるように心がけます。抗酸化作用のあるビタミンC・ビタミンE・カロテンなどが豊富な野菜や果物は特におすすめです。
歯や骨の材料になるカルシウム・マグネシウムも、積極的に摂りたい栄養素で、ナッツ類やサバ・シャケ・乳製品・大豆製品に多く含まれるので食卓に取り入れると良いです。同時に、歯や歯茎を傷める原因になる糖分の多い飲み物や菓子類は摂りすぎないのがベターです。
オメガ3脂肪酸を摂るのもポイント
歯周病になると歯の表面の汚れから血管内に細菌などが侵入し、歯肉が赤くなって炎症を起こします。歯科医院では歯の表面をクリーニングして細菌を取り除きますが、歯肉は傷んだままです。炎症により破壊された細胞を修復する働きがあるのが、オメガ3脂肪酸です。
オメガ3脂肪酸は歯周病の進行を予防したり、血圧を下げたり血栓が出来るのを防ぐなどの効果がある貴重なもので、歴史的な発見と言われています。含有する食物としては、魚やえごま油・ごま油・オリーブオイルなどです。調理も簡単で日常から気をつけていればちょっとした工夫で補えるため、意識をしたい食品群です。
どのような調理をすればいいか
歯周病を防ぐためにおすすめの食べ物は例えば、肉と野菜のごま油炒めや、ステーキと野菜サラダに植物由来のドレッシング・オリーブオイルを使用したものなどです。アジ・秋刀魚・鯖・カツオ・マグロなどにも予防するための栄養素が多く含まれているので、お刺身でいただくのも効果があります。
魚を多く食べることも、日本人の寿命が長くなっている一因ですし、歯周病は歯肉が歯垢の中のばい菌によって酸化ストレスを受けるため、予防には抗酸化物質を含む食品が特に有効です。果物や野菜・コーヒー・緑茶・赤ワインなどに多く含まれています。コーヒーなどをたしなむときは、砂糖は入れない方がベターです。
歯周病(歯槽膿漏)の治療
歯周病を予防する事が全身の生活習慣病を予防することにつながります。
3か月~6か月に一度は歯科医を受診し、生活習慣も含め口腔内のケアを受けるようにしてください。