虫歯の進行(Co～C4）について

虫歯の初期段階Co～C1

虫歯の進行段階は、Co～C4の5段階に分けられます。数字が大きくなる程虫歯は進行しています。Coは虫歯の前段階で、厳密にはまだ虫歯にはなっていません。歯の表面に濁りがあったり、点々のようなくすみが見られます。進行すると歯の表面に穴が開いて虫歯になりますが、再石灰化によって自然治癒することもあります。C1はCoから進行した段階で、歯のエナメル質に穴が開いた状態になっています。痛みなどの症状は出ないので、自分では気が付かないことがほとんどです。治療をする場合には、虫歯になっている部分を丁寧に取り除いて詰め物などで治療します。

虫歯の進行段階C2～C3

C1から虫歯が進行すると、エナメル質だけではなく象牙質にも到達します。C2は象牙質に穴が開いている状態で、冷たいもの等を食べた時に痛みを感じることもあります。象牙質はエナメル質よりも柔らかいので、ここまでくるとあっという間に進行してしまいます。C3は虫歯が神経にまで到達した状態をいいます。歯の神経や血管が虫歯菌に侵されているので強い痛みを感じることもあり、ズキズキと痛むので夜に眠れないといったこともあります。歯の神経や血管を取り除いて消毒する根管治療が行われます。その後は、大きな被せ物を被せるといった治療になります。

虫歯の最終段階C4

C4は虫歯が歯の根にまで進行した状態のことをいいます。歯茎から上の歯はボロボロで崩壊した状態になっています。歯の神経も死んでしまっているので、痛みを感じることはありません。残っているのは歯根のみで、治療をして元の状態に戻すことは難しいでしょう。また、歯の根の部分が膿んでしまって痛みが生じることはあります。そのためC4まで進行すると、抜歯をするのが一般的な治療になります。抜歯をした後は、入れ歯・ブリッジ・インプラント等の治療が行われます。インプラントは人工の歯根を埋め込んで人工の歯を取り付ける治療法ですが、自由診療なので費用は高額です。