ラミネートベニアの寿命について

ラミネートベニアの寿命はどれくらい？

ラミネートベニアとは、歯の表面を薄く削った上で、セラミック製の薄いチップを貼り付けることで見た目を改善する治療法です。ラミネートベニアで使用するチップは、人間の歯と同等の強度と耐久性がありますが、その寿命は10～20年ほどとされています。
また、チップを貼り付ける際に使用する接着剤はチップよりも早く劣化してしまいます。そのため、施術してから10年以内に剥がれ落ちてしまう可能性があるので注意が必要です。なお、ラミネートベニアで使用する接着剤は施術後4～5年で劣化すると言われていましたが、技術の進歩により接着剤の強度は向上しているため、基本的に4～5年程度で剥がれ落ちてしまう心配はないでしょう。

ラミネートベニアを長持ちさせる方法

上記の通り、ラミネートベニアの寿命は10～20年ほどが目安ですが、場合によっては10年以内に寿命を迎えてしまう恐れがあります。ラミネートベニアを長持ちさせるには、食べ方に注意を払うとともに、歯並びを悪化させる癖を改善して、施術部分への負担を小さくすることが大切です。具体的には、硬い食べ物は施術を受けた歯で噛まないことに加えて、頬杖・歯ぎしり・口呼吸・舌で前歯を押すといった歯並びを悪化させる習慣を意識的に止めるようにしましょう。
なお、セラミックは時間が経過しても変色しませんが、自身の天然の歯については時間が経つにつれて変色していきます。その結果、施術を受けた歯が不自然に見えてしまう可能性があるので、定期的にクリーニングやホワイトニングを受けることをおすすめします。

ラミネートベニアが剥がれた場合の対処法

ラミネートベニアは食事などの際にはく離したり、割れたりする恐れがありますが、その際は可能な限り剥がれたり割れたりしたチップを保管した上で、かかりつけの歯科医院を受診しましょう。はく離しただけで破損していないのであれば再装着できる可能性がありますし、割れた場合でもその破片を参考に形状や厚さ、色などを再現してもらえます。
なお、剥がれたり割れたりしたチップは、ティッシュなどに軽く包んだ状態で持参することが大切です。ティッシュなどにきつく包んでしまうとチップに繊維がからみついてしまいますし、繊維を取り外す際に更なる破損につながる恐れもあるので注意しましょう。