一般的な寿命はどれくらいなのか
一口にセラミック歯といっても、さまざまな条件で寿命は変わります。一般的には10~20年ほどと言われていますが、数年程度で交換しなければならないケースも少なくありません。反対に、20年以上使っていても、ほとんど劣化していないようなケースも見受けられます。これだけ大きな差が生じるのは、口内環境が人によって大きく異なるからです。いずれにせよ、寿命が尽きた場合は少しの衝撃でも割れてしまう可能性があり、歯との適合度が著しく劣化するので注意しなければなりません。セラミック歯の寿命を短縮してしまう原因を把握し、こまめに対策することが重要になります。
セラミックの劣化を招く要因
劣化を招く代表的な要因としては、歯ぎしりが挙げられます。日常的に習慣となってしまっていることも多いですが、そのたびに少しずつ摩耗が進んでいくので、気を付けなければなりません。とはいえ、寝ている間に起こりやすいので、自分の意識だけでは防ぎきれないのが実情です。したがって、歯科医に相談したうえで対策を進めることがポイントになります。たとえば、睡眠中に着用するマウスピースを作ってもらうことも一つの手です。飲み込む危険性を排除する必要がありますが、有効な手段としてよく選ばれており、オーダーメイド品であれば歯同士の接触をうまく緩和してくれます。
15年以上を目指してケアを実践
噛み合わせの悪さも寿命に大きく関係します。嚙み合わせの程度があまりにも酷ければ、すぐにセラミックに亀裂が入ることもあるのです。過剰な力が歯に加わるため、それを支える歯茎にもダメージが及びます。それだけでは済まず、顎関節にも影響が出ることも多く、肩こりなどの原因になることも珍しくありません。このため、セラミック歯の寿命という問題を越えて、総合的な観点で対策を進めていく必要があるのです。言い換えると、体のために噛み合わせを改善することが、セラミック歯の寿命を延ばすことに繋がります。目安としては、15年以上交換が不要な状態を維持できるようにケアしましょう。
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