親知らずの抜歯が痛む原因

親知らずとは

10代前半のうちに乳歯から永久歯に生え変わるのですが、その後本来は生えない部分から永久歯が生えることを親知らずといいます。
親知らずは通常の歯と違う生え方をすることで他の永久歯よりももろいため虫歯になりやすく、さらに本来は生えない部分から出るのであごの骨と神経に密着しやすいため痛みを発してしまうことがあります。
そのため親知らずが出た時には痛みがない場合には放置も手段の一つといえますが、虫歯のリスクやあごが痛くなるというリスクを考える場合歯医者を受診して麻酔後切開して抜いてもらうほうが良いです。
ただ親知らずを抜いた後に、まれに親知らずを抜いた部分が激痛を伴うほどに痛い状態になることがあります。

痛む原因

痛い状態になるのは、抜歯後に麻酔が切れることで徐々に痛み出したり飲酒や喫煙そして入浴などで血行が著しく変化することで神経が作用することで痛みを伴う場合があります。
しかし親知らずを抜いて痛いという状態で最も多いのがドライソケットの場合です。
ドライソケットは切開をして取り出した後に麻酔の効果があるうちに皮膚がある程度元に戻るのですが、皮膚の復元は個人差があることによって間に合わず麻酔が切れて元に戻った神経とむき出しになった骨が唾液やあごの上下運動で圧迫されることによって痛む状態のことを言います。
ドライソケットになる原因は歯磨きや飲食をするときに触れてしまったりまた無意識に舌で傷に触れてしまい元に戻り始めた皮膚が剥がれてしまうことが挙げられます。
ドライソケットになると痛みが数週間続くだけでなく、傷口が開いている状態なので口内細菌の影響があると患部が壊死する可能性があります。そのため親知らずを抜歯した後に痛みが数週間以上続く場合にはドライソケットであることを疑い、早急に歯科を受診する必要があります。
歯科を受診すると痛みの原因がドライソケットであることが分かれば、麻酔薬と口内細菌の繁殖力を抑える抗生物質を処方してもらえるので服用することで自然治癒を促すことで解決します。

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