歯の神経を抜く前に

歯の神経の役割を知る

虫歯を治療する場合も、初期であれば簡単な治療で済みますし、神経を抜かなくても治療が可能です。
そして治療が遅れ激痛が走るようになれば神経を抜いて治療を行わなくてはならないことも少なくありません。
悪化した症状では歯の神経を抜く治療方法を選ぶことは多いですが、神経を抜く前に神経の役割をよく理解しておきましょう。

まず、神経の役割としては冷たいものや熱いものを食べたときにしみることで、歯に異変があったことを知らせてくれるというものがあります。
神経がなければ痛みもしみも感じなくなりますので、どんどん悪化し、気づいたときには抜歯にいたってしまうことも少なくありません。
神経があると虫歯ができるなどの異変を知らせてくれることはもちろんですが、それだけではなく歯の一部を作って虫歯の進行を抑えたり、歯が割れるのを防いでくれます。
さらに神経の役割では加齢とともに変化する噛み合わせにも対応できること、熱さや冷たさを感じることで食べ物をより美味しく感じさせてくれるということもあげられます。

神経を抜く治療とアフターケア

神経はできるだけ抜かずに治療できるほうが良いですが、かなり痛みが強い、膿が出てくるなどの症状が出た際はやはり神経を抜く治療で対応していくことが多くなっています。
治療方法は、神経の取り残しがあると再治療を行わなくてはいけなくなることもありますので、丁寧に取り除き、根の中に細菌が入らないようにする治療も必要です。
再感染を防止するためにも薬は均一に詰めることも大事です。

そして神経を抜いた歯は黒ずみなどの症状も出やすく、割れやすくもなっていますので、より強化するためには被せものを作る治療が行われることが多くなっています。
事前の丁寧な検査や拡大鏡を使うなど、より確実な治療を行ってもらうこと、その後のアフターケアもしっかり行うことで神経を抜いた歯もより長く持たせることができます。
それゆえ、神経を抜く治療を行う際は医療機関選びがとても重要なので、よく確かめて根管治療を得意としている歯科医院を選びましょう。