歯ブラシで歯茎マッサージ
歯周病は歯と歯肉の間から発生し、歯と歯肉の境目の歯周ポケットの中で増殖した歯垢の細菌から放出される毒素によって発生します。この毒素が歯肉に炎症を起こさせたり、歯を支える骨が溶解したりする状態が歯周病です。この部分を歯ブラシでブラッシングしたり、歯茎の血流を改善するためにマッサージしたりすると、必要な栄養や酸素不足を解消でき、歯周病の予防に役立ちます。
歯茎のマッサージには柔らかな素材でできたものがおすすめで、普通の歯ブラシだと痛みを感じたり歯茎を傷めたりすることが多いです。歯と歯茎の境目は部分はブラシを斜め45度に当て、小刻みに振動させるように動かします。歯と歯の周りは、歯茎の境目を円弧を描くように軽くブラッシングして行います。
指先で歯茎マッサージ
歯茎マッサージ方法には、歯ブラシでなく指先で行う指歯ブラシ法もあります。歯茎を刺激しマッサージを行うと血流もリンパの流れが活性化し、健康上も良いです。指歯ブラシは特別な器具は必要なく、両手の人差し指を使用します。
まず通常どおり歯ブラシを使って歯磨きを行い、両手を石鹸でしっかり洗って清潔にします。爪が伸びていると歯ぐきを傷つける恐れがありますのでその場合は切ってから行いましょう。
下の奥歯の方から前歯に向かって、歯の付け根から歯茎を指の腹で円弧を描くように軽くなでます。力を入れる必要はなく、歯茎の内外を刺激して行きましょう。下が終わったら上の歯茎も同じようにマッサージしていきます。前歯は唇をめくり上げ、唇の付け根の方までマッサージしていきます。頬と上あご・下あごとの境目もしっかりと刺激を与えてマッサージします。
どんなときに何分くらいすればいい?
起床直後は睡眠中に唾液が不足して雑菌が繁殖しやすい状態になっていますから、歯磨きを終えた後に歯茎マッサージを行うのが、いいタイミングかもしれません。しかしながら歯茎マッサージを生活習慣に取り入れるなら、お風呂に入ってるときが無理なく行えるタイミングではないでしょうか。
ゆっくりお風呂につかってリラックスしているときの指先マッサージは時間のロスがなく、日常の習慣として継続して行えそうです。また、入浴中なら口や指を清潔に保ちやすいというメリットがあります。指先マッサージは普通に行えば1回あたり、数分で行えます。回数は1日に1回か2回が適正と言われています。
歯周病(歯槽膿漏)の治療
歯周病を予防する事が全身の生活習慣病を予防することにつながります。
3か月~6か月に一度は歯科医を受診し、生活習慣も含め口腔内のケアを受けるようにしてください。