歯周病になりやすい人となりにくい人

歯磨きの仕方によるもの

歯磨きは毎日しっかり行うのはもちろんですが、それ以上に重要なのはブラッシング精度です。
ひとりひとりにブラッシングの癖があり、磨き残しがあればその箇所に付着したプラークが歯周病の原因となる事があります。
ブラッシングには歯ブラシをペンのように持って小刻みに振動させるスクラブ法や、ヘッドを回転させるローリング法などさまざまな方法がありますが、それらを駆使して歯の全ての面に歯ブラシが当たる事を目指します。
より確実に磨き残しの癖を掴むには市販品の歯垢染色剤を使用してから歯磨きを行い、染料の色が残った磨き残し箇所を確認しながらブラッシングの精度を高める練習をします。
また、現在使用している歯ブラシで磨き難い箇所があれば、サイズや形状の違う歯ブラシの導入も検討材料になります。

ライフスタイルの違い

ライフスタイルも大きな影響を与え、疲労やストレスは免疫力を低下させウイルスや細菌に感染しやすい状態となり、さまざまな疾病に罹患するリスクがありますが、それは口内も同様で免疫力の低下は歯周病になるリスクを高めます。
食生活も大切でプラークは糖分を吸収して増殖する性質を持っているので、甘い食べ物の食べ過ぎも原因になります。
また、タバコに含まれているタールは歯に歯石やプラークが付着しやすい状態を作り出してしまいます。また、ニコチンは免疫力に影響を与えるだけではなく、既に歯周病が発生していると重症化する可能性もあるため、喫煙習慣がある方は注意が必要です。

なりやすさは遺伝する

歯周病そのものが遺伝する事は確認されていませんが、両親のどちらかに歯周病や糖尿病の方がいる場合、その子供はなりやすい要因を抱えているのは明らかとなっています。
遺伝的に免疫力が弱い方は感染症の罹患率が高く、糖尿病の方は歯周病の罹患率が高いと言うデータもあります。
また、生まれつき歯並びの悪い方は磨き残しが多くなり、プラークが残存する傾向にあるのも大きな要因となります。
もっとも以上の全てに該当したとしても必ずしも発症するとは限りませんが、なりやすいリスクを持っている事を自覚し日頃からしっかりとした予防ケアを行う事が大切です。

歯周病(歯槽膿漏)の治療

歯周病を予防する事が全身の生活習慣病を予防することにつながります。
3か月~6か月に一度は歯科医を受診し、生活習慣も含め口腔内のケアを受けるようにしてください。

歯周病(歯槽膿漏)の治療

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