インプラントが抜けたら

インプラントが抜ける原因

インプラントが抜ける原因としては、歯周病や歯ぎしりや挿入時の調整不足やインプラント自体の欠陥や喫煙やメンテナンス不足や骨の少なさなどがあります。インプラント自体の欠陥とは具体的にどのようなものがあるかというと、人工歯やアバットメントを連結しているネジが緩んでいたり、部品が折れていたりなどがそれにあたります。歯ぎしりや歯を食いしばったりする行為は、インプラントに大きな負担をかけてしまいます。喫煙により毛細血管が収縮して血行が悪くなると、骨との結合を阻害して抜け落ちてしまうことがありますので、ヘビースモーカーは注意が必要です。定期的な検診やメンテナンスを怠ることも抜ける原因になりますので気をつけましょう。

再利用が可能な場合と不可能な場合

再利用が可能な場合と不可能な場合があります。骨の中に入り込んでいるインプラント体が抜けてしまった場合は再利用をすることが出来ませんが、インプラント体とかぶせ物を繋いでいる部分のアバットメントが外れたりして抜けた場合は再利用をすることが出来ますので安心です。アバットメントを連結しているネジを締め直せば問題ありません。かぶせ物が外れて抜けてしまった場合は、緩んだネジをきつく締め直したり、折れたネジを新しいものに交換してしっかりと固定します。グラグラしたり不具合を感じたら、なるべく早めにクリニックを受診して歯科医に相談することが大切です。

インプラントを抜けたままにすることの弊害

インプラントを抜けたままにすることの弊害としては、抜けた箇所の両隣の歯が移動したり傾いたりするので噛み合わせが悪くなる、噛み合わせが悪くなることで顎関節症を引き起こすリスクが高くなる、歯が伸びてしまったり歯並びのバランスが悪くなってしまう、噛む力が弱くなるので顔の筋力が低下してたるみやしわが増えて老け顔に見えてしまう、周りの歯に余計な負担をかけてしまうことで全体的な歯の寿命が短くなってしまうなどがあります。しっかりと噛むことが出来なくなると消化器官にも悪影響を及ぼしますし、噛む力の衰えが脳の衰えにもつながってしまいます。抜けたまま放置することは避けましょう。