歯石ができやすい人の特徴とは?

歯石ができる仕組み

歯の表面にはプラーク(歯垢)と呼ばれる汚れが付着しています。
プラークとは食べカスではなく、細菌の塊のことです。
白く粘つきのある物体で、舌で触るとざらりとした感触があります。
かなり強い粘着性がある為、うがい程度では取れることはありません。
このプラークは口の中が清潔に保たれていないと、歯の表面に徐々に形成されていきます。
歯以外にも舌や入れ歯などにも付着します。
そして、プラークが長い間付着したままでいると唾液に含まれるカルシウムなどによって石灰化し、石のように固くなり、約48時間で固く変化していきます。
プラークの状態であれば、歯磨きで除去することはできますが、石灰化すると固くて歯磨きでは除去することができなくなります。

歯石ができやすい人の特徴

歯石ができやすい人には次のような特徴が挙げられます。
歯磨きが苦手で磨き残しが多かったり、歯磨きは日に一度だけであったり、口の中が乾くという人です。
前述のとおり、プラークが歯石の主な原因です。そこで歯磨きが苦手な人、歯磨き回数が一日に一度だけである人などは歯石を作る原因が多いと言えます。
また、口の中が乾きやすい人もそうです。
唾液には自浄作用があり、口の中を清潔に保つ役割があります。
分泌量が少ないとその効果も下がる上に、口の中に食べカスなどが流れていきません。
この食べカスはプラークの温床になります。
唾液の分泌量は日々の生活に影響を受けます。
強いストレスや水をあまり飲まないという人は、唾液の量も少なくなります。

清潔な口内を保つ為に行うこと

口の中を清潔に保つ為には、毎食後の歯磨きと歯医者への定期健診に行くことです。
歯磨きは、毎食後1時間ほどしてから磨きます。
食後すぐでは唾液の自浄作用や歯の再石灰化をも打ち消してしまうので、しばらく時間をおいてから行うと良いでしょう。
また、口のサイズに合わない大きなヘッドの歯ブラシを使っていると、磨き残しが多くなります。
奥歯やその裏側までブラシが届くようにする為には、小さめのヘッドの歯ブラシを用います。
一本ずつ歯を磨くように細かくヘッドを動かし、隅々まで丁寧に磨くことを心がけます。
それでもプラークは完全に除去しきれません。
そこで定期的に歯医者を受診し、検診を受けます。
自分では見ることのできない隅々まで、定期的にプロに確認してもらうことが大事です。

予防定期検診

虫歯や歯周病を防ぐには予防しかありません。定期検診(3~6カ月)に行かれての予防が大切です。

予防定期検診

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