出産回数と残存永久歯

出産回数が多いと残存永久歯は少ない?

出産回数が多いと残存永久歯が少ないということは、研究によって公表されています。研究は助成の出産回数を0回から4回以上の5グループに分けて、残っている永久歯数と、奥歯のうち上下でかみ合っている永久歯の数を調べたところ、出産の回数が多い女性は、残っている永久歯が少ない傾向にあることがわかりました。
この結果の理由のひとつには、妊娠中の女性が歯科での治療を避ける傾向があったり、歯科医師も妊娠中よりは、出産後に歯の治療を勧めることが考えられます。
また妊娠中や出産はホルモンや口の中の細菌のバランスが変化して、免疫力低下となったり歯周組織の破壊が起こりやすくなり、妊娠する度にそれが繰り返されると歯の損失のリスクは高まると考えることも出来ます。

妊娠中の歯科治療は可能?

妊娠中であっても歯医者で治療をしたり、予防することは将来、永久歯を残すためにも大切なことです。
妊娠中の歯科治療は、一般的には16週目の安定期に歯の治療が可能とされていますが、安定期以外の時期であっても、身体の状態や治療の内容によっては可能になります。
歯の治療で気になることは、エックス線撮影時の放射能量です。歯科用のエックス線撮影は腹部から離れており、赤ちゃんへの影響は無視できるレベルのものですが、必要最小限に留めることも必要なことです。
妊娠中でも歯の治療は必要なことなので、歯科を受診する際には、かかりつけの産婦人科の先生に相談し、歯医者を受診する時には、妊娠していることや何週目であるのか、身体の健康状態や産婦人科の先生の意見などを歯科医に伝えることが大切です。

妊娠前の虫歯の治療や予防も大切

歯の治療は時間がかかるもので、妊娠中はつわりなど体調の変化や精神的な負担、出産後の育児などを考えると、その時期に歯科治療を受けなくても済むように事前に歯の定期健診や治療をするように心がけます。
虫歯菌はお母さんから赤ちゃんに伝わるとも言われているので、お母さんの虫歯は早く治療して赤ちゃんに虫歯菌が感染しないようにするのも大切です。
虫歯や歯周病を予防するには、口の中を清潔に保つことも必要なことで、自分にあった歯の磨き方の指導を歯科で受けて歯みがきの習慣を身につけます。歯周病と早産や低体重児出産には関連があるとの報告もあり、将来残存永久歯を増やすためにも妊娠前に歯科で健診をすると良いです。

予防定期検診

虫歯や歯周病を防ぐには予防しかありません。定期検診(3~6カ月)に行かれての予防が大切です。

予防定期検診

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