歯のレーザー治療とは?

ドリルとは異なる方法

通常の虫歯治療は、高速で回転させたドリルを使って傷んでいる部分を物理的に取り除いていきます。回転の向きはあくまでも一方向で、振動も発生します。そして操作をするのはあくまでも人間である医師です。そのためたとえ技術が優れていたとしても、非常に細かいレベルで見ると誤差が生じてしまいます。すると健康な部分であっても少し削り過ぎてしまったり、神経に触れることで痛みを感じることがあります。
そんなドリルの代わりに使用する方法として、レーザー治療が挙げられます。使用する機械はいくつかの種類がありますが、認定を受けているものであれば保険適用も可能です。

様々なメリット

レーザー治療の内容は、照射することによって組織を蒸散させるものです。基本的に浅い部分を中心にした治療に用いられますが、部品が歯に当たらないので振動はしません。また痛みが少なく済むのが大きな特徴で、ドリル特有のキーンという高音を発生しないため、精神的にも負担が軽いです。子どもにも使用できるため、スムーズに治療を進められる可能性が高くなります。
ただレーザーは真っ直ぐ進むため。障害が多ければ狙った部分に当てることが難しくなります。したがって穴が深い虫歯には向いておらず、ドリルと組み合わせてお互いを補い合う治療が選択されることもあります。

自分に最適な治療を

レーザー治療を行なえる環境を整えるためには、非常に高い費用がかかります。そして機械ごとに異なる特徴を持っているので、最適な治療を行なうのであれば複数台必要になることも多いです。そのためレーザー治療を導入している歯科は、全体で見ると少ないです。
ただ保険適用ができる場合はドリルでの治療との料金差はそこまで広がらず、人によってはより負担が少なくすることも可能です。大切なのは自分に合った治療方法を選択することで、選択肢は多い方が良いです。なのでレーザー治療を受けられるところがあれば、まずは自分の症状と合わせて話を聞いてみると良いでしょう。

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