人工歯が抜けてしまったときの対処方法
歯が抜けてしまったときはすみやかに歯科医院へ行って必要な処置を受けるべきですが、いつでもそのような時間が確保できるわけではありません。もし、すぐに歯科医院へ行けない場合は、通院するときまで何らかの方法で対処する必要があります。
歯が抜けるケースとしてよくありがちなのは、治療で装着された人工歯が抜けてしまうケースです。この事例では、抜けた人工歯はなくさずに保管し、取れた部分の状態が悪化しないようにケアに努めると良いです。無理やり人工歯を元に戻そうとすると、人工歯本体や固定する土台の部分が損傷してしまい、元の状態に戻すのにより多くの時間と費用が必要となってしまうおそれがあるので絶対にやめましょう。
衝撃のせいで抜けてしまったときの対処法
ボールがぶつかったときや転倒で顔面を打ち付けたときなど、強い衝撃が加わったのが原因で歯が抜けたり折れてしまった場合、折れ方や患部の状況次第では折れた歯をつかって再植ができる可能性があります。もし、歯が抜けたことに気がついたら、まずは取れた歯を探し、見つけたら歯牙保存液・牛乳・生理食塩水のいずれかに漬けて保存します。3種類の溶液がいずれも用意できない場合は、舌の下部にしまってすぐに通院しましょう。取れた歯を乾燥させてしまうと、再植の成功率が低くなります。
取れた歯を水道水や消毒液で洗う人が少なくありませんが、これは対処法としては不適当です。これらの液体で洗ってしまうと、歯を修復させるのに重要な歯根膜がダメージを受けてしまい、再植しても予後が悪くなります。
抜けた歯が乳歯だったらどう対処すべきか
6~12歳ほどの子供の歯が抜けてしまったとき、それが永久歯だった場合は先に述べた対処法をとると良いですが、乳歯だった場合は抜けた後の歯茎に菌が入り込まないように気をつけていれば永久歯のときのような対処法をとる必要はありません。毎日ケアをしていれば、問題なく永久歯が生えてくるでしょう。
乳歯が抜けてから永久歯がはえてくるまでに特に注意すべきなのは、歯磨きの際に毛先が歯茎に接触することです。抜けてから2~3日の間は歯茎から出血が起こりやすいので、その期間は特に慎重に磨く必要があります。また、刺激の強い食べ物やかたい食べ物の摂取もできるだけ避けたほうが良いでしょう。
歯が抜けてしまったら
歯が抜けてしまうと、審美性、機能性ともに失うことになります。ここでは、歯が抜けてしまったときの治療法をご紹介します。