歯に関してどんな悩みを持っているのか
歯科治療において大切なのは、患者さんが納得した治療を歯医者さんと二人三脚で進めていくことです。そのためにも、初診での丁寧なカウンセリングは欠かすことができません。
歯科医院でのカウンセリングでは、まず患者さんにどのような悩みを持って来院したのかを詳しく聞いていきます。虫歯の治療をしてもらいたいのか、それとも歯周病が気になっているからクリーニングを受けたいのか、はたまた定期検診としての来院なのかをはっきりさせないと、今後の治療方針や治療法を決められないからです。
また、今まで別の歯科医院にかかったことがある場合には、そこで過去にどのような治療をしてきたかも大切な情報のひとつです。
患者さんの状態を把握する
次に、今後の治療方針や治療方法を決めるために、現在の患者さんの歯や歯茎の状態をチェックします。
実は患者さんの歯や歯茎からは、いろいろな情報が読み取れるのです。たとえば、歯のぐらつきや歯茎の下がりなど、患者さん自身が意識していなかった不調や、ホームケアでの磨き残しの状態から、近い将来悩むかもしれない歯や歯茎の異常まで、歯医者さんは患者さんの口の中を観察することでわかってしまいます。患者さんのお口の中の状態をチェックすることで、歯医者さんは患者さんの歯と歯茎の現状を読み取り、より良い治療方針を導くヒントにしているのです。
どんな治療をするのか決める
最後に、治療方針や治療期間などを患者さんと相談の上で決定していきます。歯科治療は、状態によっては歯を抜く・削るなどの「簡単に元には戻せない治療」や、保険がきかない高額な自由診療も選択することができます。ですから、患者さんの希望をしっかりと聞き取った上で、患者さんと担当する歯医者双方が納得する治療を選んでいかないと、患者さんに大きな不満を抱かせる結果になってしまうこともあるのです。お口の健康は、患者さんの生活の質に直結する大切なものですから、より良い治療をともに考えていくために、歯科医院でのきめ細やかなカウンセリングが重要なのです。
予防定期検診
虫歯や歯周病を防ぐには予防しかありません。定期検診(3~6カ月)に行かれての予防が大切です。