歯周ポケット検査ってどんなもの?
歯周病という言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、年齢とともに歯茎は痩せて下がっていきます。そうなると歯周ポケットという溝が深くなっていき、その部分に汚れがたまり炎症を起こしてどんどん進行してしまいます。
歯周ポケット検査とは、メモリの付いた棒状の器具で歯周ポケットの深さを測る検査のことです。基本的には1本の歯につき6か所測定をします。3ミリ以内ですと普通ですが、4ミリからは初期、中期の歯周病です。6ミリから9ミリは中等から重度、10ミリ以上となると重度の歯周病と診断されます。
炎症を起こしていると、測定するだけでも痛みがあります。
歯周病はその他どんな検査をするのか?
メモリの付いた棒状の器具を使って歯周ポケットの深さを測る歯周ポケット検査以外にも、歯周病の検査はあります。
例えば歯の動揺度の検査もその一つです。歯が動く程度によって歯周病の進行度合いをチェックすることができます。動揺度は0から3まであり、3ですと重度であると診断されます。
唾液の検査では、口腔内にいる歯周病菌の種類や数を調べて進行度を知ることができます。口腔内が不潔になることで菌が増殖して歯肉組織をはがし、歯周ポケットを作っていくことになりますので要注意です。常に清潔にすることを心掛けてプラークコントロールをしていきましょう。
歯周ポケットで歯周病だとわかったら?
歯周ポケット検査や唾液検査、動揺検査やレントゲンなどを用いて様々な方向から歯周病だと診断された場合、治療を行っていく必要があります。具体的にどのような治療を行うかというと、第一にスケーリングといって歯のお掃除があげられます。スケーリングとは歯石や歯垢などの汚れをとる治療です。汚れが原因で進行する歯周病を防ぐために、歯の表面をきれいにします。
出血状態の確認をしたり、さらに悪化している部分は歯周外科治療も行っていくことになります。
若い方でも多くの方が歯周病の初期症状があります。定期的にスケーリングをすることで予防もできますので予防歯科への受診も大切です。
歯周病(歯槽膿漏)の治療
歯周病を予防する事が全身の生活習慣病を予防することにつながります。
3か月~6か月に一度は歯科医を受診し、生活習慣も含め口腔内のケアを受けるようにしてください。