ラミネートベニアとは

ラミネートベニアとはどんな治療法?

ラミネートベニアとは、“別々の物を貼り合わせる”という意味の「ラミネート」と、“張り板”のべニアの2つの単語から作られた造語です。
ラミネートベニアは前歯などに薄い貝殻のような人工物を貼り付けることで、見た目を良くするための治療(審美歯科)です。爪にネイルチップを取り付けるのと似ていて、専用の接着剤を使って歯に装着します。装着するのは薄いセラミック製のチップで、見た目は綺麗な白い歯と同じです。ラミネートベニアは、歯並びが悪い・すきっ歯・前歯が黄ばんでいる・歯の形や銀歯が気になる、などの悩みを抱えている方におすすめの治療方法といえるでしょう。

ラミネートベニアの治療の流れやリスク

歯列矯正やホワイトニングなどと比べると、ラミネートベニアの治療方法は簡単で安全です。最初にチップを取り付ける部分の歯を薄く(0.3〜0.8mm)削り、型取りをしてからチップの製作をします。チップ(セラミックシェル)が完成するまでの間は、仮歯を装着して過ごします。最初に天然歯の表面を削る必要がありますが、削り取る部分はとても薄くて神経に影響を及ぼさないので麻酔は使用されません。チップが完成したら、接着剤を使って歯に装着して完成です。装着後に経過観察のためにもう一度クリニックで受診する必要がありますが、以後は天然歯と同じように定期検診をすればOKです。
歯に装着するチップは人体に無害なセラミック製ですし、削り取る部分もごくわずかです。そのため、とても安全性が高い治療といえるでしょう。

ラミネートベニアの治療費用や寿命

ラミネートベニアは審美歯科治療なので健康保険が適応されず、治療費は全額自己負担となります。歯科クリニックごとに料金に違いがありますが、1本あたり10万円~15万円程度です。歯列矯正と比べると治療方法がシンプルで、トータルの治療期間は3~6週間程度です。歯の表面に装着するチップはセラミック製なので耐久性が高く、長年使用しても樹脂のように劣化したり変色を起こす心配はありません。ただし接着剤が劣化するので、寿命は約10年くらいです。ラミネートベニアは1本単位で治療が可能で、歯並びなどの状況に応じてをチップ装着する場所を決めることができます。

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