ホワイトニングの施術で後悔しないために

施術後には飲食物の制限がある

特に歯科で実施するオフィスホワイトニングでの注意事項として挙げられるのが、施術後の飲食物の制限です。高い美白効果を誇るオフィスホワイトニングですが、その引き換えとして治療を行った後は特定の飲食物・嗜好品を避けた方が良いとされています。
飲食物については紅茶・コーヒーやジュース、ブドウなどの色の濃い野菜・果物です。味噌や醤油に加えて、レモンなど酸性の強い物質も好ましくありません。嗜好品に関してはタバコや口紅の他、うがい薬など変色させる可能性のあるものが施術直後は禁じられます。なおタバコに関しては、その成分に含まれるタールが歯に付着して変色する原因となるため、ホワイトニングの継続中はずっと控えた方が良いです。うっかり摂取して後悔しないためにも、制限対象となる品目をしっかり覚えておきましょう。

自宅で行う場合は治療期間が長い

忙しい方でも自宅でマイペースに出来るのがホームホワイトニングのメリットですが、一方で治療時間が長い点が注意点として挙げられます。白く変化してきたことが実感できるのは早くても2週間ほど必要であり、目に見えるほどの美白効果が出るには2ヶ月以上もかかるケースも少なくないです。加えて、その期間に毎日マウスピースを装着しつづけることができるかどうかも、しっかりと確認しておかなければなりません。毎日数十分から数時間ほどは装着する必要があり、装着中は食事ができない上に発音が満足にできないため会話も困難です。
またマウスピースを装着することそのものに、障害が生じるケースもあります。多く見られるのは、装着することで歯茎がしみるという事例です。治療前に、期間中の動作や装着時の状態を入念に確認することが大切です。

治療には保険が適用されない

ホワイトニングは虫歯治療などとは異なり健康保険が適用されない、自由診療となります。そのため他の歯科治療よりも、費用は高額になりがちです。歯のクリーニングは歯周病予防と審美の2つの目的により行われますが、ホワイトニングは後者となります。歯垢・歯石の除去を中心とした前者の治療であれば、身体の健康を目的とした最低限の治療に該当するため健康保険が適用されます。しかし見た目を重視した施術であるため、最低限とは見なされません。歯科医院で実施するオフィスホワイトニングは、週1回程度の通院費を含めて2〜5万円が目安額です。薬剤を入れたマウスピースを長期間にわたって自宅で装着するホームホワイトニングの場合、2〜10万円前後とされています。