歯痛と頭痛の関係

歯痛と頭痛が同時に生じる原因

歯痛と頭痛は一見、関係が無いように見えて同時に痛くなることがあります。
何故かというと、歯にも神経が通っていて、頭部の神経と歯の神経は近い位置にあるためです。
そのため、歯痛が原因で頭が痛くなることがあります。

歯痛が先に生じる場合

歯痛の主な原因として虫歯があります。
虫歯が重症化して歯の中心部にある神経にまで到達すると、歯の神経に強い痛みを感じるだけでなく、頭痛が生じることがあります
歯の神経に虫歯が進行している場合、根管治療を行う必要がでてきます。
虫歯以外の原因としては親知らずがあります。
親知らず周辺の歯茎は汚れが溜まりやすく、腫れたり痛みやすくなります。
歯茎の痛みが強くなると、歯の神経の近くにある頭部の神経も刺激することとなり、頭痛が引き起こされます。
歯の治療を行い、原因が取り除くことにより頭痛も起こらなくなります。

頭痛が先に生じる場合

歯痛から引き起こされる頭痛は口の中にトラブルがある時ですが、
頭痛から歯痛が引き起こされる場合もあります。
主な原因として考えられるのは偏頭痛や群発頭痛です。
偏頭痛から起こる歯の痛みは偏頭痛の症状である嘔吐感などと一緒に起こります。
群発頭痛から起こる歯の痛みは上顎の奥歯に激しい歯痛が起こります。
脳神経外科などで専門的な治療を行う必要があります。

歯痛と頭痛の原因を特定することは難しい

強い頭痛や歯痛が生じたときに、その原因を特定することは一般人には難しいです。
虫歯や群発頭痛のように原因が明確な場合は、歯医者や脳神経外科などの診療科に行くことで的確な治療を受けることができますが、原因がわからない場合には多くの診療科での受診を考えることが賢明です。
他の病気の可能性も考えられるため、我慢せずに早めに医療機関に相談するようにしましょう。