耐久性が高い差し歯の素材は?

差し歯は、虫歯、事故等の様々な原因で歯を失った時、歯根が残っている場合に行える治療です。
治療期間はおよそ1〜2カ月程でインプラントよりも治療期間が短く、費用を抑えることができることがメリットです。
今回は差し歯での治療を選択した際に、丈夫でより長く使用することができる素材についてお話します。

差し歯の素材の種類について

差し歯の治療には保険適用と自由診療があります。
保険適用の差し歯は1本あたり3千〜1万円程度、自由診療の差し歯は1本あたり4~20万円程度が相場です。
保険適用の差し歯の平均寿命は約7〜10年、自由診療の差し歯の平均寿命は約10〜20年と言われています。
自由診療の素材は強度が高いものが多く、平均寿命長くなります。

保険適用の差し歯の素材

主にプラスチックや銀歯が使用されます。
プラスチックは他の材料と比べて色や臭いがつきやすく、削れやすい特徴があります。
色もセラミックタイプと比べると劣ります。
銀歯はパラジウム合金を主成分としているため、天然の歯よりもとても硬いので、噛み合う歯がダメージを受けてしまいます。
また、貴金属ではないため、徐々に酸化して、歯や歯ぐきを黒くしてしまいます。
メタルイオンにより黒くなった着色は二度と消えません。

自由診療の差し歯の素材

オールセラミック、ジルコニア、セラモメタルクラウン、ハイブリッドセラミック等が使用されます。
オールセラミックは金属による補強の必要がない高強度セラミックで作製します。
金属を使わないので、歯本来の持つ透き通るような美しさをもちます。
耐久性が高く、寿命は約20年とかなり長いため人気は高い素材です。
ジルコニアは金属を使わないセラミックのみの素材です。
ジルコニアを使用したオールセラミックは、ファインセラミックスと呼ばれる高強度セラミックで作製します。
従来のオールセラミックに比べて強度があるだけでなく、美しくさも兼ね備え、優れた生態親和性をもっています。
セラモメタルクラウンは補強材料として内部に金属を用いますので、非常に強度がありますが、ジルコニアに比べて、若干歯の透明感が少なくなる従来型です。
プラスチック製に比べれば、透明感や耐久度に優れており、変色や、磨り減りも非常に少ない素材です。
ハイブリッドセラミックはプラスチックとセラミックをあわせたハイブリッドタイプの素材を用います。オールセラミックほどではありませんが、保険で用いるプラスチックよりも、強度があります。
金属の補強を使用する場合と、ハイブリッド素材のみで製作する場合があります。

このように差し歯は種類によって寿命も異なりますが、寿命だけではなく、生活習慣なども頭に入れて、自分に合った素材を選ぶ必要があるでしょう。

当院での審美歯科治療について

当院では患者さまの要望と照らし合わせ、より高い審美を追及するためにホワイトニング、審美歯周外科を併用しています。

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