妊娠中の体の変化と口腔環境の影響
妊婦歯科検診では、心身の安定や赤ちゃんの将来の健康を守るために非常に重要です。
妊娠中はホルモンバランスの変化により、口内環境が悪化しやすく、歯周病菌が活性化して歯肉炎を引き起こしやすくなります。
このため、早期の健診が推奨されます。定期的な歯科健診は、妊婦の虫歯菌が赤ちゃんに感染するリスクを減少させ、早産や低体重児のリスクを軽減することができます。
妊娠1か月から4か月の初期には、切迫流産の危険があるため健診は避けることが推奨されますが、その後は定期的な健診が望ましいです。
妊娠中の歯科治療のポイント
妊娠中の歯科治療は、母体と赤ちゃんの安全を確保するために適切な時期を選ぶことが重要です。
特に、妊娠4か月から7か月の間が歯科治療を行うには最も安全とされています。
この時期は胎児の成長が安定し、母体の体調も比較的良好なため、安全に治療を進めることができます。
歯科医師には妊娠中である旨を必ず事前に伝え、治療方法や使用する薬剤についての説明を受けてください。
毎日の歯磨きと食生活の見直しも大切
妊娠中は歯周病のリスクが高まるため、毎日の歯磨きが非常に重要です。
歯磨きは最低でも1日2回、食後に行うことを心掛けましょう。
特に夜寝る前の歯磨きは丁寧に行うことで、虫歯菌の増殖を抑えることができます。
また、食生活の見直しも必要です。
甘いものや粘着性の高い食品は、虫歯の原因となるため、控えることをおすすめします。
代わりにカルシウムやビタミンDを豊富に含む食品を摂取することで、歯や骨の健康を維持しましょう。
予防定期検診
虫歯や歯周病を防ぐには予防しかありません。定期検診(3~6カ月)に行かれての予防が大切です。