歯周病は成人に多い歯の病気ですが、歯周病の原因の1つに不規則な食習慣が挙げられます。
歯の病気に生活習慣が関係しているというと意外な感じがするかもしれませんが、体全体の健康が歯の健康にも影響することは当然なので、これは決して不思議なことではありません。
不規則な食習慣が歯周病を発症させる原因
具体的には、不規則な食事を摂っている場合には、血行不良などが起こり、歯周病に対する抵抗力が弱まって症状が出やすくなることが考えられます。
また、歯周病とはプラークと呼ばれる歯垢の毒素によって歯茎に炎症が起こるものですが、この歯垢というものは、食事の後に歯のすきまに残った食物が唾液と混ざり、時間が経って細菌の塊となったものです。
これらの歯垢は、食後に適切なブラッシングを行うことでかなり除去することが可能ですが、不規則な食生活を送って、甘いものなどの間食が多い場合は、その度に歯を磨くことはあまり考えられないため、歯垢がたまりやすくなると言えます。
また、間食で甘いものや柔らかいものなどをたくさん摂る場合には、歯に歯垢がつきやすいので、この点でも歯周病になる可能性が高くなります。
生活リズムの乱れも悪影響に
さらに食習慣が不規則な人の場合は、それ以外の生活リズムも乱れがちなことが多くて、夜更かしや睡眠不足、ストレスなどを溜めるような生活になりやすく、その状態が続けば体全体の健康が損なわれ、歯や歯茎にも悪影響が及ぶことが予想されます。
また、不規則な食生活を続けている場合には、歯周病の治療をしても再発してしまう可能性が高いと言われています。
歯周病は誰でもかかる可能性がある上に、脳卒中や心臓病、早産などを引き起こすこともあると言われるほど怖い病気です。
それだけに、生活面で自分ができる範囲の予防を行うことが大切であり、その1つとして、乱れがちな食習慣を改善し、規則正しく栄養バランスの取れた食事を摂るようにして、食後のブラッシングもしっかりと行うようにしてみることをお勧めします。
歯周病(歯槽膿漏)の治療
歯周病を予防する事が全身の生活習慣病を予防することにつながります。
3か月~6か月に一度は歯科医を受診し、生活習慣も含め口腔内のケアを受けるようにしてください。