お口の病気の元になる歯垢
歯の表面をつまようじなどで擦ると、ネバネバした白い物がついてきます。この白いものが歯垢と呼ばれるもので、虫歯や歯周病といったお口の病気の元になります。食べかすが歯垢だと思っている人も多いですが、正体は細菌の塊です。1mgの中に300種類もの細菌が数億個も存在していて、酸性の代謝物を排出するので、歯を溶かしてしまいます。歯の表面はツルツルしていて、唾液で汚れが流れやすい状態になっていますが、歯垢は歯にしっかりと付着してしまうので、汚れが落ちにくい状態になります。特に、歯と歯の間や、歯と歯茎の境目、歯の溝といった部分には歯垢がたまりやすく、虫歯の好発部位です。歯ブラシでは届きにくいこれらの部位をきれいにするのが、デンタルフロスです。
デンタルフロスの使用方法
虫歯を防ぐために歯ブラシを使っている人は多いですが、歯と歯の間には毛先を入れることが難しいです。そのため、デンタルフロスを活用しましょう。デンタルフロスは糸のようになっています。使用方法は、指に巻き付けて、ピンと張った状態にして歯と歯の間の掃除をしていきます。この時気を付けなければいけないのが、勢いを付けてはいけないということです。ぐっと入れてしまうと、歯茎を傷つけてしまうので、ノコギリを引くような感覚で前後に動かしていくと安全です。歯茎の中にもデンタルフロスを入れることができ、お口の中を清潔にすることができます。虫歯の予防ができることはもちろん、歯周病の予防にも効果的です。歯垢であれば、歯ブラシやデンタルフロスで取り除くことが可能ですが、そのまま放置していると固くなり歯石になってしまいます。歯石は歯に沈着してしまい、歯ブラシでは落とせなくなってしまいます。歯石は歯科医院に行き、専用の器具でなければ落とせません。虫歯を予防するだけでなく、お口を清潔に保ち、歯石を防ぐ効果もあります。歯ブラシのあとにデンタルフロスを使う習慣をつけましょう。
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