体調悪化と虫歯進行の悪循環
虫歯を放置することによって、体調不良と虫歯の進行が悪循環を招く場合があります。
例えば、虫歯に伴う継続的な痛みや炎症によって、睡眠の質が低下し、結果として全身の免疫力が低下します。
免疫力が低下すると、虫歯菌の繁殖がさらに活発となり、症状が悪化してしまうのです。
虫歯菌が血液に侵入するリスク
虫歯を放置すると、虫歯菌が血液中に侵入するリスクが高まります。
これを「菌血症」と呼び、非常に危険な状態を引き起こす可能性があります。
血液を介して全身に広がる虫歯菌は、特に免疫力が低下している人にとって深刻な影響を与える恐れがあります。
例えば、脳に到達して脳血栓症を引き起こしたり、心臓や他の臓器に影響を及ぼしたりする場合があります。
心臓や他の臓器への影響リスク
虫歯菌が血流に入り込むと、心内膜炎や腎臓病、さらには肺炎といった全身疾患を引き起こすことがあります。
特に高血圧や糖尿病などの持病がある方は、こうしたリスクがさらに高まるため注意が必要です。
骨髄炎や顎骨への拡大リスク
進行した虫歯が放置されると、顎骨内部に炎症が広がり、骨髄炎を引き起こすケースがあります。
非常に痛みを伴い、放置すると顎骨の壊死につながることがあります。
また、上顎の奥歯で進行した場合は、感染が上顎洞まで広がり、上顎洞炎を発症するリスクもあります。
このような深刻な状態になると、治療には時間がかかり、場合によっては外科手術が必要になることもあるため、早期段階での治療が不可欠です。
虫歯による体調不良を防ぐには、規則正しい生活習慣とともに、定期的に歯科検診を受けて虫歯を早期に発見・治療することが重要です。
また、口腔ケアによって菌の繁殖を防ぐことが全身の健康維持にもつながります。
予防定期検診
虫歯や歯周病を防ぐには予防しかありません。定期検診(3~6カ月)に行かれての予防が大切です。