薬用歯磨剤のフッ化物配合濃度の上限が拡大
2017/06/20
高円寺駅前徒歩3分の歯科医院、カクデンタルクリニックです。
薬用歯みがき類のフッ化化合物の上限が、1000ppmから、
国際基準と同様の1500ppmに変わりました。
(6歳未満の子供には使用不可、お子様には濃度の低いものをご使用ください)
厚労省の調査によると、むし歯を1本でも経験したことがある人の割合は95%を超えています。
むし歯予防に有効な方法の一つとして、フッ素の活用があります。
むし歯はどのようにして進行していくのでしょうか?
むし歯菌は糖を栄養源としています。糖を代謝する際に酸を発生させます。
その酸により歯が溶け出す事で、むし歯が進行していきます。
むし歯を予防するには、大きく分けて2つあります。
1つ目は、食事をしたらキレイに磨き、むし歯菌の栄養である糖を排除し、清潔に保つこと。
2つ目は、歯を固く強化してむし歯菌によって溶かされないようにすることです。
フッ素というのは2つ目の「歯を固くする」ということで活躍してくれるものなのです。
歯の表面はエナメル質で覆われています。
エナメル質はハイドロキシアパタイトという結晶でできています。
ハイドロキシアパタイトは酸に弱く壊れやすいのです。
ここでフッ素を取り込むことで、フルオロアパタイトという結晶に変化します。フルオロアパタイトは酸に対して壊れにくい結晶です。
フッ素は歯のエナメル質を強くして溶けにくくなります。
また、初期むし歯を進行させにくくしてくれる役割もあります。
むし歯菌の出す酸によってエナメル質の中のカルシウムが溶け出してしまっても、再びエナメル質にカルシウムを取り込み、もとのハイドロキシアパタイトに再結晶をします(石灰化)。その時に、フッ素が存在すると石灰化を促進すると言われています。
カクデンタルクリニックでは、むし歯予防のために、定期検診やクリーニングを受けられた患者様には、仕上げにフッ素を活用しています。